ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
約半年ほど前、おーくんが3歳1ヶ月のときに実施した発達検査ですが、おーくんの体調不良などが重なり結果が聞けずにいましたが、やっと先日聞いてくることができました!
今回のその結果から読み取れる現在の発達の様子と、次の1歩として何をしていったら良いかについて考えたことをまとめてみたいと思います。
3歳1ヶ月時の発達検査の結果
今回も前回同様に、新版K式発達検査を実施しました。
その結果がこちら↓
ざっと解釈してみると、
運動やことばの発達レベルは、年齢の半分ぐらいの発達段階である。
→運動やことばについては、本人の発達段階をきちんと見定めて次の一歩を意識した関わりをしていきたい。
目で見る力と手を使う力は、年齢の7割くらいの発達段階である。
→目で見る力と手を使う力はおーくんの強みであるため伸ばしたり活かして自信をつけさせたい。
ということが分かります。
ここからさらに、それぞれの発達段階を確認しながら
「次の1歩として具体的にどのようなことを取り組めば良いのか?」
について考えていきます。
運動面
おーくんの現在の運動発達は1歳9ヶ月程度です。具体的にどのような段階かというと、
- 体全体の筋力がついてきて、体重を支える大きな動作ができるようになってきている。そのため、手すりを使ったり手を繋いだりして、一歩ずつ足を揃えての階段の昇降が可能になっている。
- バランスを保つ力は未熟で、平均台を歩いたり、段差が連続した道をスムーズに歩いたりすることは難しい。筋力・粗大運動の連動性・バランス力の全てが必要な両足によるジャンプや走るといったことは難しい。
というのが、今できることとまだ難しいことになります。そのように整理していくと、次の1歩が見えてきます。
それは、
バランス力を鍛える
実際に、おーくんはバランス力が足りていないため、トランポリンなどの不安定な地面は怖がります。よって、いろいろな段差や障害物がある道を歩いたり、走る(現在は早歩きに近いですが)ことを普段の遊びの中で取り入れていきます。また、外での遊具遊び(ジャングルジムに登る、ブランコに乗る、シーソーに乗る、ストライダーに乗るなどを大人の介助付きで遊ぶ)も有効です。
ジャンプをスモールステップに沿って練習する
ジャンプについては、ジャンプを習得するまでの発達段階を細かく区切ってスモールステップを確認します。そして、最初の段階の「跳ねる」(両足が地面についたままで良いので、体を上下に動かす動き)動きを手すりなどにつかまって練習するようにします。おーくんが好きな歌やリズムに合わせて踊るように導入すると楽しみながら取り組めるかなと思います。
認知面
2歳3ヶ月程度の認知面の発達段階を整理すると、
- 8個以上の積木を積むことができるなど、細かい手の操作が可能になっている
- 基本的な形の認識ができている(型はめが1試行で正答しているため)
- 線や丸などの形あるものを書こうとする意識が出てきている
- 試行錯誤する力がついてきている
- 物と物との関係が、2個のもの(1対1)から3個以上(1対1対1)の関係を比較しようとする意識が出てきている。
- 動作の模倣への意識があり同じように取り組もうとするが、まだ同様にはできない。
というのが今できることと、できないことです。そのように整理していくと、次の1歩が見えてきます。
大人が示したやり方を真似して同じように取り組む力を伸ばす
遊びを一緒にやりながら、大人が提示したやり方を真似してやってもらうように関わる。「何それ面白い!自分もやりたい!」と思ってもらうように気持ちを引きつけられるかがポイントになってきます(これがなかなか大変><)
書くことを楽しむ
積木を安定して積めるようになり指先の細かい操作ができるようになってきたので、次は、鉛筆、はし、ハサミなどの道具を使う練習をしていきます。
鉛筆を使って殴り書きはよくしていますが、横線、縦線、丸を真似してもらって書いてもらうことも取り組んでいます。クレヨンなどのいろんな色を使ってみて色に興味を持ってもらうのもありです。
そんな感じで、まずは”楽しみながら”道具を使っていくことが大切だと思います。『楽しければたくさんやる、たくさんやれば少しずつでも上手くなる!』の精神ですね。
パズルのような構成遊びに取り組む
形の理解ができているので、今度は形と形を合わせる(構成する)ステップに取り組んでいきます。
代表的なのはパズルですが、三角タングラムなんかも療育の場ではよく使います。
まずは2ピースから少しずつ試していくと良いです。
おーくんは、100均にあった乗り物や恐竜の3〜5ピースパズルをよく遊んでいます。
3つの関係性を使った遊びに取り組む
発達検査の中で、『3つの関係の理解ができるようになった』ということは以下の写真のような玩具での遊びができるようになってきているということです。
この写真のように、『歯車を回す』→『クレーンを動かす』→『ボールを掴む』というように、手とクレーンとボールという3つの関係を使って遊びが成立します。
そうすると、結構いろいろな玩具で遊べるようになっていて、かなり遊びの幅が広がっていくことが期待できますので、3つの関係理解が必要な玩具や遊びにどんどんチャレンジしていきたいと思います。
言語面
1歳9ヶ月程度のことばの発達の段階を整理すると、
- 身近な単語の理解は可能である
- 発声はあるが発語には至っていない
- 言語理解>言語表出の特徴がある
- 大小などの対概念の理解はまだ難しい
語彙を増やしつつ、概念理解の土台を作っていく
日常で見たものを中心に、大人が「○○あったね」とことばでのマッチングを行っていくことは引き続き継続していきます。
さらに、言語理解が進むと、少しずつ概念理解のステージに入っていきます。例えば、大きい小さい、色、数、性別、種類などです。その点を意識しながら、実際に大人がことばで伝えていきます。
絵本をたくさん読み聞かせをする
読み聞かせは、前述のことばの語いや概念の理解を伸ばすためには最も良い手段のひとつですので、なるべくたくさん読んであげたいですね。
見立て遊びやごっこ遊びをする
何かを別のものに見立てて遊ぶことを見立て遊びと言います。
(例.箱を電車に見立ててぬいぐるみを乗せて運ぶ等)
そして、何かの役になりきって遊ぶのがごっこ遊びです。
どちらも他者とイメージを共有して遊ぶことになります。他者とイメージを共有することは共感性や社会性の発達に役立ちます。そして、イメージを共有した上でやりとりを行うためにはコミュニケーションの力が必要です。そういう意味では、社会性やコミュニケーション能力を伸ばすためには見立て遊びやごっこ遊びが重要です。
おーくんの場合にも、
- 非言語のコミュニケーションスキルを身につけられる→コミュニケーションの幅が広がる
- 言語表出への動機づけを高める
という効果が望めそうなので、家庭での遊びに積極的に取り入れていきたいと思います。
最近は、姉のあーちゃんのお店屋さんごっこに参加したがっていて、四角いリモコンを持って注文を聞きにいく店員さんにはまっています^^
まとめ
長文になってしまいましたが、上述のように発達検査から得られる情報ってめちゃくちゃあるんですよね。
でも、残念なことにこのように細かく説明されて十分に活かされることが少ないのが現状です。
「んー、年齢の半分くらいの発達ペースだね。今まで通りでまぁ順調かな。目でみたり手を動かしたりは得意なようですよ」と医師からざっと言われて終了〜なんてことも多いと思います。
しかし、今の発達段階を整理すると次の一歩がたくさん見えてきます。
この中から、子どもの発達に合わせた優先順位を決めていくこともできれば、色々と試してみながら子どもが興味を持ったものを取り組んでみることもできます。そして、そのような関わりが、障がいのある子の潜在的な発達の力を伸ばすためには特に必要です。
そのため、検査結果は数値だけで分かったつもりにならずに
- 「この結果から親がどうしたら良いのか?」
- 「発達を伸ばすために次の1歩としてできることは何か?」
を必ず確認することをお勧めします。
子どもが精一杯頑張って取り組んでくれた検査です。その頑張りに応えるためにも勇気を出して聞いてみることをお勧めします!
おーくんの場合も、結果説明時に色々質問させてもらい、次の1歩が明確に見えましたので、今後の関わりに活かしていきたいと思います。