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ダウン症おーくんの子育てブログ
ダウン症関連

ダウン症とコロナウイルス サイトカインストームについて

ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。

2020.11月に、ダウン症とコロナウイルスの関連についての海外の論文を紹介させていただきました。

ダウン症とコロナウイルスの関連 成人の死亡リスクに関する研究から【2020.11月時】ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。 この記事を書いている2020年11月現在、コロナウイルス第3波として、日々、感染...
ダウン症とコロナウイルスの関連 大規模国際調査から分かったこと【2020.11月時】ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。 現在の2020年11月時点において、ダウン症とコロナウイルスの関連について研究の...

紹介させていただいた論文は、サンプル数が多く、統計的なデータ処理が行われている論文でした。

それ以外にも、海外の論文では、コロナウイルスに感染したダウン症患者の症例を扱った論文もいくつかありました。しかし、数名の症例の経過のまとめがほとんどであり、科学的なエビデンスという観点では弱いため取り上げませんでした。

しかし、そのような論文に目を通していくと、ある単語が共通して登場してきます。

その単語とは”サイトカインストーム“という言葉です。

そこで、今回は、サイトカインストームとは何なのか?ダウン症との関連は?について、調べたことをまとめたいと思います。

論文や書籍・インターネット上の情報(信頼性のあるもの)を参考にしておりますが、医師ではないため専門性については担保できない点はご承知おきください。

サイトカインストームとは?

サイトカインとは?

サイトカインは、細胞から分泌されるタンパク質であり、数十種類が確認されています。

ウイルスによる感染が起こると、免疫細胞がウイルスをやっつけようとします。その免疫細胞に司令をするのがサイトカインの役割です。

サイトカインによる免疫システムは、人間の進化の過程で得た、割と新しい免疫システムのひとつとされています。

サイトカインストームってどういうこと?

特定のウイルスに感染すると、サイトカインが司令を下し、免疫細胞がそのウイルス目掛けてミサイルを撃ち込んでやっつけようとします。狙いを定めてミサイルを打ち込んでいるのであれば良いのですが、サイトカインがたくさん分泌されると、一斉にミサイルを打つような状態になります。

そうなると、敵(ウイルス)をやっつけられたか分からなくなり、分からないため余計にミサイルを打ち込みます。それがエスカレートし、狙いを定めずにひたすらミサイルを撃ちまくるような状況になってしまいます。打ち込みまくることで周囲はボロボロになってしまいます。つまり、ウイルスへの攻撃が過剰になり自分自身を傷つけてしまう状況になってしまいます。これが、免疫システムの暴走、つまりサイトカインストームと呼ばれるものになります。

サイトカインストームは、コロナウイルス感染の重症化や予後不良の原因として考えられています。また、SARS(重症急性呼吸器症候群)やインフルエンザの死亡の原因としても、サイトカインストームが考えられています。

ダウン症とサイトカインストーム

ではなぜ、ダウン症とコロナウイルスとの関連の中で、サイトカインストームの単語が出てくるのでしょうか?その理由として、大きく3点が考えられるのではないかと思います。

①ダウン症の人はサイトカインが反応しやすい

こちらで紹介した大規模国際調査の論文でもサイトカインストームの単語が登場していましたが、その中に、

ダウン症の患者は、ウイルス感染がなくても、血中のサイトカインレベルの上昇を頻繁に示します。

Anke Hüls et al.,”An international survey on the impact of COVID-19 in individuals with Down syndrome,”November,05,2020. を一部和訳

との記載がありました。ダウン症の人は、数種類のサイトカインが非感染時にも上昇しやすいことが分かっているため、コロナウイルスに感染するとサイトカインが健常の人より上昇しやすい可能性が考えられます。

②ダウン症の人は免疫システムが弱い

ダウン症の人は、免疫システムが弱く感染症にかかりやすいことが分かっています。また、感染症にかかると重症化しやすいことも分かっています。そのような免疫システムの脆弱性が、免疫システムの暴走=サイトカインストームが起こることと何らかの関連があるのではないかと考えられていいます。

※2021.1.29追記

改めて調べてみたところ、”ダウン症の人が免疫が弱い”ことを科学的に証明する研究は見つかりませんでした。天使病院の外木秀文医師の資料には

❶ダウン症の子どもでは、免疫力に大きな問題はない
❷ダウン症の子どもでは、身体的な特性によって、感染症にかかりやすかったり、重症化しやすかったりする(例 耳と鼻の管が狭いため中耳炎になりやすい)。
❸大きな合併症がなく、適切な養育環境であればほとんど問題はない

と記載されています。
よって、ダウン症の人は免疫が弱いのではなく、ダウン症特有の身体的特徴や合併症によって感染にかかりやすかったり、時に重い症状を引き起こすことがある、ということです。この点は、次の③にまとめた記事内容と一致するところです。

③ダウン症の合併症がコロナ重症化のリスク要因と一致する

コロナウイルス感染症が重症化しやすいリスク要因として、”基礎疾患があること”が指摘されています。基礎疾患とは、糖尿病・腎臓病・心疾患・肝疾患・呼吸器疾患などのことをいいますが、これらの基礎疾患はダウン症で見られるやすい合併症といくつか重なる部分があるのです。これらの基礎疾患は、体の機能を低下させるだけでなく、免疫機能の低下を引き起こします。そのため、感染しやすくなったり、感染した際には免疫機能が正常に機能せずに暴走(サイトカインストーム)を引き起こしやすなる可能性があります。

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いづれも科学的な根拠となるデータは出ていない

以上のことは、あくまで想定されていることに過ぎず、科学的な根拠となる研究データは現在では示されていません。ダウン症とコロナウイルスの関係について、サイトカインストームとの関係を考えていく必要があることが示唆されているに過ぎません。今後の研究で根拠が示されるかもしれませんし、否定されるかもしれません。

まとめ

ダウン症に限らず、サイトカインストームとコロナウイルスとの関連について、現時点では統一的な見解が出ていません。全身で起こっているのか、局所的に起こっているのか、双方の可能性について言及した研究があり、また、明確なメカニズムははっきりしていません。勿論、ダウン症の人との関連についても不明です。

そのため、現状できることとしては

感染予防だけでなく重症化(サイトカインストームも含め)を防ぐためには、日々の生活習慣を整え、免疫機能を強化する習慣を取り入れていくこと

だと考えています。

子どもができることは限られているかと思いますが、周囲の大人からの感染が多いと言われていますので、大人が気をつけていくことが子どもを守ることにもつながります。

そのため、免疫力を高めるための方法について、色々と調べてみたいと思います。また、サイトカインストームにおける今後の研究の動向にも注目していきたいと思いますので、より良い情報があれば記事にしていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事を最後までご覧いただきありがとうございます。

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