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ダウン症おーくんの子育てブログ
ダウン症関連

ダウン症の子の発達で大切にしたい1つの視点 〜身体編〜

ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。

このブログでは、ダウン症のおーくんの発達についてまとめています。幸いなことに、現在のおーくんの身体の発達は順調にきています。その点は、親としては喜ばしいことではあります。

その中で、身体の発達の進み方について、何よりも大切に考えていることがあります。

それは、発達の速さよりも質が重要であるということです。

抽象的な表現になってしまい、『えっ?どういうこと?』と感じられる方もいると思います。その点について解説していきたいと思います。

時間をかけてでも身体の正しい姿勢や動かし方を身につける

ダウン症の身体発達において、速さよりも質が重要というのは、

発達が順調に進んでいるということは、身体発達が早いということではなく、姿勢や身体の動きが正しく獲得されていることである、ということです。

発達が進んでいるかどうかは、親として気になる点ですし、成長が見られることはとても喜ばしいことです。早く進んでいると『順調である』と感じてしまいます。

しかし、ダウン症の子どもの場合、身体の発達については気をつけておかないといけない点があります。その点を理解するために、まずは発達の基本について整理していきます。

身体の発達には個人差があるが、ゴールは皆同じである

身体の発達に限らず、ことばや目で見る力などの発達全般において、個人差があります。個人差があるということは、それぞれの子どもによって、発達領域ごとに、伸びるペースが様々であるということです。例えば、1歳で歩けるようになる子もいれば、1歳半で歩けるようになる子もいます。その1歳で歩けた子ははっきりとした言葉は話せませんでしたが、1歳半で歩けた子は1歳の時には限られた単語を発語できるようになっていました。とのように、発達は、領域によって、ペースに個人差が多々あるものです。

しかし、発達の向かう方向性は皆同じです。身体の発達であれば、仰向け→うつ伏せ→寝返りまたは座位→つかまり立ち→歩行→走る、といったように進みます。ダウン症の子どもは、全体的に発達がゆっくりだといわれます。”ゆっくり”といわれるのは、”発達のスピードはゆっくりではあるが、日常生活に必要な最低限の発達レベルは獲得できることがほとんどである“ためです。もちろん、身体的な発達においても同様で、大人になれば日常生活を送る上では支障のない発達レベルまで獲得できることがほとんどである、ということです。

海外のダウン症についての研究では、20ヶ月で歩けるようになった子と24ヶ月で歩けるようになった子が、大人になった時では運動機能に差がなかったという研究があります。

よって、ダウン症の子どもの身体発達において大切なのは、発達の早さではなく、”質”であるといえます。

ダウン症の子どもは、特有な癖のある動きを身につけてしまうことが多い

ダウン症の身体的な特徴としては、筋力の弱さ、低緊張、関節が緩い、手と足が短い、などの点が挙げられます。

詳細については、こちらの記事の”ダウン症の子が身体を動かす練習が必要なワケ”の中で解説していますのでよければ参考にしてください。

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ダウン症特有な身体的な特徴のため、例えば、体幹が安定しにくく前傾姿勢になりやすい特徴があります。また、立つ姿勢を安定させようとして足幅を広げた状態で歩行するようになると、ぎこちない歩き方になり、大人になった時に痛みを伴うようになることがあります。そうなることで、歩くのを避けるようになり活動の幅が狭くなってしまいます。

そのため、ダウン症特有の癖のある動きを防ぎ、正しい姿勢や動きを身につけることが何よりも重要です

そうすることで、大人になっても自分の体を上手に使い、生活の質を向上させることに繋がります。身体発達の質を重視することが、その子の将来の生活の質に繋がります

まとめ

今回は、うこうこがおーくんの身体発達を考える歳に、何よりも重要と考えていることをまとめてみました。注意したいことは、この視点だけでが正しいワケではないということです。

身体発達が進むということは、自分で移動して環境に働きかけられる、ということでもあります。気になるものがあれば歩いて近づき触って確かめることができます。そこで、触れ、確かめ、知り、学ぶといった知的な成長が促されます。そのため、身体的な発達が進むことは全体的な発達を見ればとても重要なことでもあります。

その点も含め、どのように考えていくか、ということになります。

うこうことしては、おーくんが大人になってもやりたいことができることが何よりも大切だと考えています。そのため、やりたいことが身体のことで制限されないようにすることが、今できることだと思っています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

まとめ
  • ダウン症の子どもは身体的な特徴により、間違った姿勢や動作を身につけてしまいやすい。
  • できることを増やしていくこと(早さ)だけを重視するすると、大人になった時に負担が大きくなり、生活の幅を狭めてしまうことがある。
  • 時間をかけても正しい姿勢や動作を身につけていくこと(質)を重視していくことが大切である。
この記事を最後までご覧いただきありがとうございます。

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