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ダウン症おーくんの子育てブログ
ダウン症関連

ダウン症の扁平足についての驚きの実態!〜学会誌で優秀賞を受賞した学生の論文より〜

ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。

今回は、ダウン症の扁平足について書かれた論文を紹介したいと思います。

その論文は『ダウン症候群における扁平足研究の実態』という論文で、新潟医療福祉大学の学生である岡部有純さんが書かれています。学生である岡部さんが書かれたこの論文は、2020年に整形靴の学会誌に掲載されて優秀論文賞を受賞しています。

「ダウン症研究の一助に」新潟医福大生の岡部さん、学会誌で優秀論文賞

新潟日報より

おーくんも扁平足を修正するための整形靴を作成したタイミングでもあり内容が気になったので、論文を取り寄せて読んでみました。

そこには、ダウン症の扁平足に関する驚きの実態がまとめられていました!

扁平足に関する驚きの実態!

「ダウン症のある人は扁平足になりやすい」と理解している人は多いと思いますが、扁平足の実態についてはあまり知られていません。岡部さんの論文では、過去の研究結果をまとめて考察することで、扁平足に関する驚きの実態を明らかにしました。

その中から、重要なポイントを抜粋してまとめてみたいと思います。

扁平足の定義が曖昧である

扁平足の計測方法には多くの種類があります。

X線による診断、Pedo scope、フットプリンター、直接見て視診する、などの計測方法があります。

また、扁平足の診断方法にも多くの方法があります。

足首の骨である距骨の角度によって扁平足であると診断する方法、足全体の面積における土踏まずの面積の割合によって診断する方法、足のアーチラインによって幾つかの種類に分類する方法などがあります。

ダウン症の扁平足の論文では、以上のような多種多様な計測・診断方法が用いられていていました。それはつまり、計測の方法も診断の方法も統一された方法がないことを示しています。

岡部さんの論文には、

扁平足は健常者においても、数値としての統一がされていない。臨床で用いられることの多いフットプリントだけでも10以上の方法が存在している。

とまとめられており、ダウン症に限らず扁平足の定義は曖昧であることが分かります。

「ダウン症は扁平足になりやすい」を示す客観的なデータはない

論文の結果の冒頭では、

ダウン症候群の合併症として扁平足が出現することは周知の事実であるにもかかわらず、ダウン症候群の合併症において扁平足に焦点を当てた報告は多くないことが示された。

ダウン症と扁平足との関連は指摘されているものの、そのことに関する研究自体が多くないとのことです。

また、日本の現状として、

(幾つかの先行研究では)扁平足はダウン症において目立った足部変形であり、最も多くみられる整形外科的合併症であることが述べられている。しかし、2020年7月時点でダウン症候群の扁平足に対する国等による大規模調査は行われていなかった。

実態を表すための客観的なデータが存在しないことが指摘されています。

さらに、過去のダウン症の扁平足についての研究をまとめた結果では、ダウン症のある人の扁平足の有病率は、19.9%から92.0%と大きな差が見られました。これだけの大きな差があるのは、扁平足の計測や診断方法が統一されていないことが要因として述べられています。

以上から、ダウン症と扁平足との関連を裏付ける客観的なデータがあるとは言えない現状であることが分かります。

ダウン症のある人は足底板(インソール)の使用が望ましい

ダウン症と扁平足に関する研究としては、全体的に客観性に乏しく、不足している現状が示されました。

しかし、ダウン症でない子どもと比較して、ダウン症のある子どもは足底のアーチが形成されにくいことを示した研究や、ダウン症の子どもで外反扁平足を放置すると外反母趾を誘発する可能性があることを示した研究も存在しています。

以上のことから論文の考察では、ダウン症のある人は足底の自然なアーチの形成を期待することが難しいため、足底板(インソール)を用いる必要があることを指摘しています。

健常な子どもであれば、扁平足は成長に伴い自然と改善するため治療は不要であるとする研究報告も多いようですが、ダウン症のある人は、関節の緩さ・筋緊張低下などの特徴により自然と治ることは難しいため、継続的な足底板両方や装具の使用を推奨している研究があります。

足底板を使用することで永続的なアーチが作られるわけではないですが、擬似的なアーチを形成することで得られることは多く、海外の研究では、足底板を用いることで、足の痛み、疲れやすさの軽減、歩行能力の改善、運動能力の向上が見られています。

まとめ

「ダウン症のある人は扁平足になりやすい」

と理解していましたが、扁平足を客観的に測る指標に統一性がなく、扁平足の有病率も研究によって大きな差があることは驚きの内容でした。

これらの事実は、適切な介入を行なっていくためには、医療の場で、医師や専門家と積極的に相互的なやりとりをしていく必要性があることを示していると思います。幸いにも、おーくんは手厚く診てもらっている方だと思いますが、場合によっては、親側から積極的に確認したり話題提供を行なっていく必要があるかもしれません。

そして、足底板療法はダウン症のある人の生活の質を支える意味でも重要な介入になることを知り、作成してもらった整形靴をしっかり使っていく後押しが得られたと感じました。また、どのぐらいの見通しを持って使っていくかについては、担当の先生と確認していく必要があると感じました。

ダウン症と扁平足の研究として、今後、扁平足について統一された測定方法による大規模調査が行われることが理想的ですが、それは現実的に難しいかもしれません。大規模調査をするということは。それ自体に調査研究の費用もかかりますし、研究結果に足して医療や福祉等における支援を要することを浮き彫りにする可能性もあり、様々なお金の問題が絡んできます。

しかし、そのような“曖昧な理解のもとに膠着した現状に一石を投じた”という意味で岡部さんの今回の論文は大きな価値があるのではないかと思います。今後の研究の展開に期待したいと思います。

 

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