ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
障がいのある子どもがいる親にとって、考えておかないといけないことはたくさんあります。
その中でも、“親が亡くなった後のこと”は考えておくことの重要度がとても高いです。
特に、お金や財産に関することは、残された子ども(の兄弟姉妹を含め)の生活や人生そのものに多大な影響がありますので、親がしっかりと考えておきたいテーマです。
といっても、中には、
- 「親なきあとってあと何十年後も先でしょ?」
- 「子どもも良い年になってるし、サービスや支援を受けてそこそこやってるんじゃない?」
- 「今からそんな先のこと心配してもね〜」
と思っている方もいるかもしれません。僕も最初はそうでした。
しかし、いくつかの書籍を読んでいく中で、
「子どもが小さいうちから将来に向けて考えておかないとヤバい!」
と思うようになりました。
そこで、今回は、読んだ書籍の中から、障がいのある子どもがいる全ての親御さんにお勧めできる本を紹介したいと思います。
障がいのある子が成人(18歳)になるまでに、親が知っておくべきこと、考えておくべきこと、行動しておくべきことがあります。それは、残された子どもの人生を左右するほどの影響力があります。さらッとでも良いので今回の記事を読んでいただき、関心を持たれた方は、紹介した本を手にとってみてください。
親なきあと対策の教科書はコレ!
今回紹介する本はコレです!
障がいのある子の「親なきあと」対策 藤原由親 著です!
著者の藤原由親さんは、税理士でありながらダウン症の娘さんがいる親でもあります。
税理士としての専門性を、当事者の親としての親心に沿って、丁寧かつ分かりやすく解説されていて、どんな方にとっても読みやすい本になっています。
2022年に出版された本なので最近の実情に即した内容になっているのも良いです。
簡単にこの本のオススメできるポイントをまとめてみます。
①基礎知識の説明が分かりやすい!
相続とか税とか法律とかって、「難しい…」というイメージがあると思います。
しかし、この本では、知っておきたい基礎の基礎から分かりやすく解説されています。用語自体は難しくても、解説を読めば理解できるようになっています。
- 遺言
- 相続の順番や割合
- 成年後見制度
- 信託
以上は、障がいのある子の親なき後を考える上で重要なポイントですが、これらについても分かりやすく解説されています。
②何をしたら良いのか?が具体的に示されている!
基礎知識を抑えることも重要ですが、一番知りたいのは、
「親として何をしたら良いのか?」
だと思います。そのことについても、非常に具体的に示されています。
- 子どもが15歳になるまでには何をしておくべきか?
- ひとりっ子の場合は?兄弟がいる場合は?
その他にも、重要なポイントとして、
- とりあえず遺言
- 印鑑登録
- 親権を使った任意後見契約
といったことも丁寧に解説されています。これらは、知っているのと知らないのでは、残された子どもの人生が大きく変わります。「知っておけば良かった」と後で後悔するのは、残された配偶者や子どもの兄弟姉妹ですので、そんな思いをさせないためにも、しっかりと理解しておきたいと内容です。
まさに全ての親への”教科書”のような存在!
基礎から具体的実践まで抑えていて分かりやすいという、
まずはこの本を抑えるべきといえるまさに“教科書”というにふさわしい本です。
気になった方は、一度手に取っていただけたらと思います!
まとめ
障がいのある子の親としては、子ども将来への不安は大きいです。
しかし、知識を得て、準備を重ねていくことで、少しずつ見通しが持ててきます。
「この子は親なきあとでも生活していける」
という思いが、将来への安心感を生み、
「今をどう生きるか」
を考える視点を変えていきます。
また、
「障がいのある子は親なきあとでも生活していける」という認識
「障がいのある子が大人になって、親がいなくても、楽しく生活している」という認識
その認識が広がっていくことで、障がいのある子(人)へのネガティブな見方が変わり、やがて、障がいのある子(人)やその家族が前向きに生きていける社会を再構成していくことにつながると信じています。
だからこそ、多くの親御さんの読んでもらいたい!
そんな思いでこの本を紹介させていただきました。
以前のコチラ↓の記事の中で紹介した本も一緒に読むと理解が深まるのでオススメです。よければチェックしてみてください。