ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
ダウン症の子育てで、親が大きく悩むことのひとつが
ことばについてだと思います。
うちのおーくんも3歳5ヶ月を過ぎましたが、一向に有意味語が出てきません。
僕たち夫婦と同じように、
「いつ話せるのか?」と不安にるけど”どうしたら良いかが分からない”
という親御さんは多いと思いますが、
そのような方にお勧めできる本を見つけました!
その本がコチラ↓
2023年6月に出版された本なので、かなり新しいダウン症関連本です(2023年8月時点)。
過去の知見が否定されて新しい知見が発見されていたりするので、最新の情報をチェックするのはとても重要です。そして、文献の記載もしっかりされているので内容は信頼できると思います。
個人的には、この本は、ダウン症に関係する書籍の中でベスト3に入るぐらいの良書だと思います!
ダウン症の子育てがスタートし、気持ちの余裕が出てきたら、まず読んで欲しい1冊だと思います。
それでは、どんな内容になっていて、どんな点がオススメなのかについてまとめていきたいと思います。
オススメしたい理由2つ
この本をオススメしたい理由は大きく2つあります。
①ダウン症に基礎知識がまとめられている
前半の40ページにかけて、ダウン症の健康管理とくらしに関する制度についてまとめられています。
健康管理の章では、ダウン症の子どもが健康で生活するためにおさえておきたい知識が幅広くまとめられています。
心臓に関する知識、腎臓に関する知識といった感じでまとめられていて、普段の生活でおさえておきたい知識はこの章を読めば大丈夫というぐらい的確にまとめられています。
また、くらしの章でも、児童発達支援、就学の選択肢(支援クラスor特別支援学校など)、利用できる福祉制度などについて全体像が簡潔にまとめられています。
ダウン症の子育てを始めたばかりは、知らないことが大きな不安になっていることも多いですし、将来の見通しが持てないことも大きな不安になっていると思います。
そのようなときに、ダウン症の健康のことや将来にかけて利用できる支援や制度の全体像を知っておくことは不安を軽減させてくれます。
最初は「そんなのがあるんだぁー」という感じで知っておくことだけで良いと思いますので、そのために非常に役立つ内容となっています。
②ことばの発達の基本を知ることができる
ことばの発達は個人差が結構ありますが、だからこそ、その子の発達の段階に合わせた大人の関わりがとても重要です。
そのために、ことばの発達の流れをざっくりと知っておくことが役に立ちます。
そのことばの発達について具体的に分かりやすくまとめられているのがこの本の良いところです。
発達は順序があるということが解説されており、ことばについては、”伝えたい気持ちがあって、理解言語があって初めて、音声言語につながっていく”という流れがあることや、それぞれの段階でどのように関われば良いのかについてもこの本の中で解説されています。
その他にも、
なぜ”ゆっくり、はっきり、短く”伝えることが重要なのか?といった具体的な関わり方の解説がされていたり、離乳な偏食などの食事についての解説もまとめられています。
まとめ 〜”ことば”ならまずはこの本!〜
まとめると、この1冊で以下のことを知ることができます。
- ダウン症の健康の基本を知ることができる。
- ことばの発達を知ることができる。
- 発達段階ごとの具体的な関わりを知ることができる。
- 食事についての基本知識を知ることができる
ダウン症の”ことば”について知るなら
現在ではこの本1択かな
と感じています。
ダウン症の子育てが始まったら、そして、ことばについて心配になったら読んでおきたい1冊です。
次点で、
『ダウン症児のことばを育てる』
コチラの本もオススメです。
個人的には、今回紹介した植田先生の本の方がオススメ度が高いです。
というのも、今回紹介した本は、ことばの発達についてしっかりと解説されていて、“発達を知ることはこどもの発達を促す機会と質を深めることにつながる”と考えている自分にとっては、是非多くの方に読んでもらいたいという気持ちになったためです。
個人的な思いを含めての評価でしたが、上記の2冊がダウン症児のことばを伸ばすためにはお勧めできる本ですので、気になった方は手にとってみてください。