ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
ダウン症の子は発語が遅れることが指摘されているため、
「いつになったらしゃべれるようになるのか?」
と悩む親御さんも多いのではないかと思います。
うちのおーくんも、発声のバリエーションは少しずつ広がってきていますが、2歳の段階で未だ発語はなく、「少しでもことばの力を引き出してあげるにはどうしたらいいんだろう?」と思い、悩むことがあります。
そんな中、最近出た本でおすすめできるものがありましたので紹介したいと思います。お子さんの現在の状態にあった方法で、日常のちょっとした場面で楽しくできる遊びがたくさん紹介されているとてもオススメの本です。
子どもの発達に合わせて具体的な関わりが載っている!
その本とはコチラ!
言語聴覚士の寺田奈々先生の著書である『子どもとのコミュニケーションがどんどん増える!ことばをひきだす親子あそび』です!
ことばを伸ばすための本はたくさんある中でこの本は別格である理由
ことばを伸ばすための本はたくさん出版されていて、実践的かつ一般の親御さん向けに分かりやすい本もたくさんあります。その中でも今回の寺田先生の本は群を抜いてお薦めできる本となっています。その理由を解説します。
発達の観点がしっかりと軸に置かれている
子どものことばを引き出すためには、良いとされる関わりをするだけでは効果はありません。その子の発達段階にあった関わりが必要ですし、ことばだけでなく注意の向け方ややりとりの程度など、全体的な発達の様子を考慮していく必要があります。つまり、ことばを引き出すためには、子どもの発達をしっかりと軸においた上で、適切な関わり方をする必要があります。
寺田先生の本では、共同注意や模倣(逆模倣など)といった子どもの発達での重要とされるポイントが、”ことばがけの8つのコツ”としてしっかりと抑えられています。
また、「これってことばを引き出すのに関係があるの?」と思われるような遊びもたくさん紹介されていますが、その遊びがとても重要です。それは、ことばを引き出すための前提となる重要な発達課題がたくさんあるからです。ことばを引き出すことにつながる基礎的な発達課題にもアプローチができるのがこの本の良い点だと思います。
さらに、年齢に応じた発達段階について、その特徴についても分かりやすくまとめられています。
以上のように、全体を通して子どもの発達の重要なポイントをしっかりと押さえた上で具体的な関わり方がたくさん紹介されているのが、オススメできる大きなポイントです。
今何をしたら良いのか?が明確に分かる
画像のように、この遊びが『できたら次は○ページ』『難しかったら△ページ』と次にどのような遊びを取り入れたら良いかが分かります。そのため、子どもの現在の発達段階に合った関わりを行うことができるようになっています。
読みやすく、イラストが可愛い!
本を読むにあたって、重要なのは“とっつきやすさ”だと思います。すごくいいことが書いてあっても、文が多かったり、読みづらかったり、イラストが固かったりすると読む気がなくなりますよね。
その点、寺田先生の著書は、ポイントを明確にしつつ具体的に書かれています。そして全ての遊び方にイラストが描かれているため、イメージしやすくなっています。しかも、イラストがカワイイ!
ちょっとした時間にパラパラと読める感じの本になっていますので、手元に置いておきたい本のひとつになっています。
まとめ
発達においては、その子の現在地を知り、次の一歩をサポートしてあげることが何より大切です。
その子の現在地が分からなければ、目指す目的地も分かりません。現在地がわかったとしても、いきなり100歩先まで一気に飛び越えることもできません。
だからこそ、”現在地を見定めて次の一歩を具体的に知ること”が、子どもの発達には重要です。そして、親御さんにとっても、見通しがあると子育てに余裕をもつことができます。
そこで、ことばを伸ばすという点で次の一歩を提供してくれるのが、今回紹介した寺田先生の『子どもとのコミュニケーションがどんどん増える!ことばをひきだす親子あそび』です!
障がいのある子への関わりにも全然活用できますので、おーくんとの関わりや、仕事で親御さんに紹介していきたいと思います。
すごく役立つ本なのに、1200円+税とかなり良心的なお値段です。
興味や関心を持たれた方は一度チェックしてみることをお薦めします!
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