うこうこまーく!
ダウン症おーくんの子育てブログ
2歳〜3歳

ダウン症おーくん 2歳1ヶ月の様子 〜能力の発達はゆっくりでも社会性は伸びている〜

ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。

ダウン症おーくんですが、2歳になって早いものでもう1ヶ月が経ちました。

毎月恒例の、この1ヶ月間のの変化についてまとめていきます。

この1ヶ月を振りかえると…

この1ヶ月の変化を振り返ると、発達における重要な段階として、何かができるようになったわけではありませんでした。

というよりは、

  1. 既にできることの、精度や安定性が向上した
  2. 社会性や適応行動についての成長が多く見られた。

という特徴が多く見られました。

❷について、社会性とは、他者と注意や興味を共有したり、その上でやり取りをする力のことであり、適応行動とは日常生活をスムーズに送るために必要な行動が行える力のことです。

ダウン症の子は、知的な能力における発達はゆっくりな子が多いですが、❷の社会性や適応行動の力の発達は遅れが目立たないと言われることが多いです。
(自閉スペクトラム=ASDの合併があると社会性や適応行動の力の発達も遅れます。正確には、遅れるというより発達の”質”が異なります)

そのため、

  • 社会性については、1歳過ぎたあたりと、自我の成長が目立ってくる2歳あたりから
  • 適応行動については、他者への意識が強くなり模倣(マネする)動作が広がる1歳半以降から

知的な能力以外の重要な発達の側面として重要になってきます。

おーくんの様子からは、能力面の発達がゆっくりな分、社会性や適応行動の成長が目立ちやすくなってきたのかなぁと感じています。

といったところで、❶と❷について細かくまとめてみます。

運動面は精度や強度が向上!

ボールを蹴る動作ができるようになった

周りがボールを蹴って遊んでいると、自分ところにボールがくると、蹴ろうとすることが見られるようになりました。

今までは、持って「バッ!」と言いながら投げるのがほとんどでしたが、後述する“模倣”の意識が広がってマネしようとすることが増えていることと、蹴る動作に必要な体のバランスが安定して保てるようになってきたことが影響していると思います。

鉄棒にぶら下がりができるようになった

普段はポヨポヨ・ブラブラしているのに、どこにそんな力がるのか!!とびっくりしました。

ダウン症の子どもにとって、手の力をつけることや握力をつけることはかなり重要だと思っています。おーくんも小さい頃から日常の中で意識的に手の力をつける遊びを取り入れてきました。その成果が形になってきたのかもしれません。

おーくんが取り組んでいる手の力の鍛え方も紹介していますので、興味のある方はコチラの記事を参考にしてみてください。

ダウン症と握力 〜握力はダウン症児に重要な○○の力と関係する!?〜ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。 「ダウン症の人は不器用である」「ダウン症の人は手が小さいから器用じゃない」と言わ...

社会性の向上について

模倣の意識が広がってきた

周りの人の様子や行動に注目することが増え、自分から関わろうとする姿勢がちょっとずつ出てきました。

「おうおうおう」と手をブラブラしてアピールしたり、指差しをして注意を共同しようとしたりすることが出てきました。若い女性の方に手を振って「かわいい〜」なんて言われてご機嫌になっていますが、これから大丈夫か??

また、姉がやっていることは以前からよく見ていたのですが、自分も同じことをやろうとする機会が増えました。良いこともそうですが、それ以上におふざけやいたずらもマネしようとします。

おーくんに言っても理解が難しいので、姉のあーちゃんに止めるように言うのですが、「なんで私ばっかり!」とふてくされることも。悪い行動ばかりに注目しないように、良い行動になるべく注目して認めてあげられるように関わっていきたいところです(なかなか難しい〜ですが)。

自我の成長による自己主張がはっきりしてきた

「これがイイ!」「これはイヤ!」の意思表示が強くなってきました。おやつとかご飯とかおもちゃとかテレビとか、選択する場面や、何かやりたいときに、強く自己主張することが増えてきています。

そして、「これがイイ!」が叶わないとかなりの頻度でぐずります。「これがイイ!」と思っていることを『ダメ!』と制止されると、しがみついて抵抗するようになりました。

要求の伝え方のレベルが上がった

前述のように、要求を明確に表現するようになったことに伴って、単に要求を伝えるのではなく、「ねぇねぇ」と手をブラブラさせる動作をして、親の注目を引くようになりました。つまり、単に要求を伝えるだけでなく、”注目を引く→要求を伝える”という段階を踏むようになり、要求表現としては高度化してきています。段階的な社会性を少しずつ身につけてきているともいえます。

日常生活での適応動作が増えた

周りがやっているのを目にしたり聞いたりすることで、おーくんなりに学んでいるのだと思いますが、

  • 脱いだものを洗濯カゴに入れる
  • ゴミをゴミ袋に捨てにいく
  • ドアを開けたら閉めようとする

といったことを言われなくても自分からするようになりました。

褒めてあげるとニコニコしながら自分で拍手します。行動の意味はわかっていないと思いますが、「周りの人はこうしているから自分もやってみよう」「こうしたら褒めて(パチパチ拍手して)もらえたからまたやってみよう」と学習しているのだと思います。

性格が割と几帳面なのかもしれないですが。

まとめ

今回の1ヶ月の成長ですが、身体の強度や安定性や社会性や適応行動といった、能力面を主に評価する発達検査ではなかなか見えない部分の成長が目立ちました。

発達検査などで測定する、その子の能力に関する指標(発達年齢や知能指数など)は潜在的な能力を表します。しかし、それは、日常生活における実際的な行動と一致しないことも多いです。知能指数であるIQがものすごく高くても、身の回りのことがスムーズにできない人もいれば、能力は平均以下でも身の回りのことを一人できちんとこなせる人もいます。

潜在的な能力と現実的な行動(スキル)は異なります。

おそらく今後も、能力の発達はゆっくりと少しずつのペースだと思いますので、今回の成長に関する観点でもしっかり見ていってあげようと思います。

 

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