うこうこまーく!
ダウン症おーくんの子育てブログ
4歳〜5歳

【ダウン症おーくん】年中最後の参観日 同年代の子との差について感じたこと

ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。

先日、保育年で年中最後の参観日がありました。

今回は妻のまーくが参加をして、当日の様子を色々と教えてもらいました。

やはり、気になるのは

①楽しく過ごせているのか?

②周りの子との関わり(コミュニケーション)はどの程度できているのか?

③周りの子との差があるのは当然だけど、その影響は?

というところでしょうか。

特に②と③は来年度の進学先を決めていく上で重要な情報です。

実際の参観日の様子から、3点について整理していきたいと思います。

参観日の実際の様子から

①楽しく過ごせている?

おーくんは保育園の登園を嫌がることはほとんどありません。

登園するとニコニコしながら「せんせー」と加配の先生に手を振りながら挨拶します。分離もスムーズでタッチしたら自分で荷物をもって部屋に入っていきます。

参観日当日も、全体的にニコニコしながら楽しんでいました。

うこうこ
うこうこ
持ち物を指定の場所に置いたり片付けたりといった身の回りのことはよく出来ていました。「◯◯は△△する」ということは指示すればよくできているのは強みだと思いました。

②周りの子と関われている?

おーくんは、周りの子に積極的に「おー」(『おはよう』の意で)と手を振って挨拶します。

「おーい。おーくん」と近寄ってきて挨拶してくれる子もいます。

ただ、周りの子は4〜5歳なので、相互性のあるやりとりが中心で、自分の考えや感情などを自己表現しながらことばでのやりとりする子が多いです。「あーだこーだ」と言いながら遊びを発展させていったり、周りの子をどんどん巻き込んで遊びを調整したりいったりする姿は『年中さんでここまでできるんだ』と感心します。

おーくんは人が好きなので自発的に関わっていくことが多いですが、『これ見て』『これあげる』『やった!(と拍手)』というような片方向的な関わりが中心です。

活動についても周りのことの違いは明確です。例えば、絵カルタをみんなでやっていても、読み上げられた内容の理解が難しいのでほとんど取れません。優しい子が取りやすいように配置して教えてくれたり、他の子が取ったのを『すごい!』と言わんばかりに拍手してニコニコしたりしていて、その場では楽しんでいました。しかし、周りの子たちが達成感や面白さを感じるレベルには達していない様子が良くわかりました。

つまり、周りの子たちと比べて、遊び・活動・対人関係のレベルは大きく開いてきていると感じました。

周りの子たちは、相互性、競争性、発展性といった観点での遊びや活動を楽しめるようになっていますが、おーくんにはまだまだ難しいです。

これは、言葉がまだ話せないという言語能力だけの問題ではなく、コミュニケーションスキル、物事を深めて追求していく能力(試行錯誤力や推理力など)、目に見えないイメージや規則を共有しその枠内で遊びを展開する能力など、多領域にわたる全体的な発達の遅れが集団生活の中で顕著に見えるようになってきています。

③周りの子との差の影響は?

以上のような差が顕在化するようになってきている中で、おーくんへの影響はどうなのか?ということですが、

本人は気にせず楽しんでいます!

今は、周りの子の遊びや活動の部分的な場面を楽しめていれば集団に関わっていられます。楽しむレベルは異なっていても部分的に参加ができ、おーくんになりの楽しさを感じられている場面もそれなりにあります。

しかし、周囲の子たちが、鬼ごっこや氷鬼などルールを共有しながら展開する遊びや、イメージを共有した上でそこから新しい発想を取り入れながらイメージが展開していく遊びを楽しむようになる子が増えるほど、その集団に入って楽しく遊ぶことは困難になっていきます。

この先、周囲の子との発達の差の広がりはより大きくなっていくことが予想されるため、みんなと同じ感覚や感情を感じ、体験し、それらを共有していくことが少しずつ難しくなっていくのだろうと思います。

うこうこ
うこうこ
出来ることもそのスムーズさも違う中で、出来る子たちが基準となる集団の中にいるので、疲れるだろうし大変なことも多いんだろうなぁと思います。楽しく通えているだけで「おーくん、スゴイ!」と感心します。勿論、先生方の支援があってこそです。

これからのおーくんに必要なものとは?

以上の3点を整理してみて、これからのおーくんに必要なのは、

遊びや活動の発達段階が同程度の子と関わる経験

だと思います。

人と関わる意欲や、人と関わって学ぶ力は良いものを持っていて、本人の強みであると思います。その強みを活かすためにも「同程度の発達段階である子との関わり」が必要です。

単に関わっていて楽しいだけでなく、他者を意識し、共有し、相互作用する経験となること、そして、他者が模倣や観察して学べる発達段階にあること(レベルが高い子とは模倣や観察で学習ができないため)が重要だからです。

しかし、これは簡単に探せば見つかったり用意できるものではありません。

現在の保育園では、加配の先生がおーくんともう一人の子についているのですが、もう一人の子はおーくんに優しく関わってくれる良い子なのですが、能力は高く、遊びや活動のレベルも高いです。

そうなると、同じダウン症の子たちのコミュニティに参加することを検討していく必要があるのかも知れません。

そして、来年度は進学先を決めていかないといけません。

“周囲の子との関わりを発達的な視点で考える”ことは、進学先の選択にも関わるポイントだと思いますので、見学や就学相談の中で話し合うことで少しずつ整理していきたいと思います。

 

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