ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
前回の記事で、障がい児の”きょうだい”に親はどのように向き合ったら良いのか?について、最近の研究結果から考えられる関わり方についてまとめました。
その研究論文を執筆されたのが、小児科医の湯浅正太先生で、ご自身が障がいのあるきょうだいをもつ”きょうだい児”でもあった先生です。
その湯浅先生は、障がいのある子の兄弟姉妹たちに向けて、絵本を出版されています。
それがコチラ
みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし
「障がいのある子の兄弟姉妹がいる家庭に、是非1冊を!」
と本気でお薦めしたい1冊です。
絵本ということで、ひとつひとつの絵がとてもよく描かれています。障がいのある弟やその兄の、しぐさや表情のひとつひとつに”思い”が感じられる絵になっています。弟の困難に駆け寄る兄の姿を描いたページは涙ものでした!見て分かりやすいし、絵に想いが感じられる絵本なので、読み聞かせに使っても良いと思います。
また、1ページ3文ぐらいの文量で、漢字は使われておらず、ほぼひらがな(一部カタカナがありますが日常的な用語なので難しい単語ではありません)で書かれています。そのため、ひらがなが読めるようなお子さんであれば、自分で読める形式になっています。
そして、障がいのある弟と関わる兄の視点で描かれているのですが、「いろんな気持ちがあって、葛藤することがあるし、スッキリするものじゃないかもしれない」というメッセージを伝えてくれていることが、当事者である湯浅先生だからこそ描けるリアリティと、同じ境遇にある兄弟姉妹への励ましでもあるように感じました。それは、親にとっても役立つメッセージであると思いますので、障がいのある子と兄弟姉妹の子がいる親御さんにとっても役立つ絵本であると思います。
ダウン症に限らず、身体障がいや発達障がいなど、多様な障がいのある子の兄弟姉妹にお薦めできる本だと思いますので、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
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