ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
ダウン症のある子にとって、歩けるようになることと並んで、発達における大きな課題は
しゃべれるようになる
ことです。
ダウン症の子は知的な発達もゆっくりであるため、しゃべれるようになるのは早い子でも2歳代ぐらいであると言われていたりします。しゃべるといっても、最初は「マンマ」とか「クック」といった単語レベルでの発語になります。
うちのおーくんは、現在2歳9ヶ月。3歳まであと3ヶ月となりましたが、
はたして、しゃべれるようになったのか!?
ダウン症おーくんはしゃべれるようになった?
結論から言いますと、
まだ全然しゃべれません!(泣
そもそも、発音のバリエーションがあまり増えておらず、「わうわ(わんわん=犬)」とか「あーぱん(アンパンマンの語頭の”あんぱん”)」といったように、それっぽい音を組み合わせる発音もほぼ見られていません。
“バイバイ”や”鉄砲を撃つ遊び”のときには、どちらも「ババ!」と言ったりしますが、基本は、「あー」「おー」です。
ただ、最近は電車や働く車が好きになり、歌を聴きながらその車の名前を言おうとして“口をパクパク”する様子が見られています。名前を言おうとする姿勢は出てきているのだと思います。しかし、うまく発声につながっていないことからも、音を出す口の使い方がうまくいっていない可能性もあると思いますので、一度、STさんに相談してみようと思っています。
今後、少しずつでも発語への意識が少しでも高まっていくと良いと思いますが、発音のバリエーションが伸び悩んでいる点からは発語はまだまだ先だと思います。
ことばの力は2つの側面がある
ことばの力には、しゃべるという表現の力と、知識として理解する力といった、大きく2つの側面があります。
ことばを話せなくても聞いて理解することはできる子がいますが、これはことばを知識として理解する力があるためです。
おーくん、このことばを理解する力は少しずつ伸びています。
最近では、日常生活でよく使う声がけは理解できることが増えています。
- ご飯食べるよ → 食卓の自分の椅子に座る
- お風呂行くよ → お風呂場へいき、自分で服を脱ごうとする
- お外行くよ →玄関に行き、靴を履こうとする
- ジャンバーしまってきて → 自分の棚にしまいに行く
- パパ(ママ、お姉ちゃん)にこれを渡してきて →その人のところにいき渡す
そして、単語を聞いて適切な写真やイラストを選ぶこともできることが増えました。
例. たくさんの動物の写真から「ゾウはどれ?」と聞かれたらゾウを指差す
- 乗り物(パトカー、救急車、消防車、ダンプカー、ゴミ収集車等)
- 動物(ゾウ、キリン、ライオン、鳥、ヘビ等)
- 果物(いちご、バナナ、りんご、みかん等)
- 日常生活用品(TV、リモコン、タブレット、傘、鉛筆等)
- アンパンマンのキャラ(アンパンマン、カレーパンマン、バイキンマン、チーズ等)
こんな感じで、ことばでは言えないけど単語レベルの理解や、生活体験と結びついた声がけの理解は広がってきていると感じています。
表現の力は言葉だけではない
また、ことばでの表現の力は伸び悩んでいますが、“表現”する力は伸びてきています。
表現の力はことばに限ったものではありません。非言語による表現も大切な表現の力です。その非言語での表現の力でも、感情を表情や態度で示す姿が増えています。
今までは、「ダメだよ」と言われるとキョトンとしていましたが、最近は、「びえー」と泣く様子が目立つようになりました。”ダメ”の意味が分かっただけでなく、そこで生じるネガティブな感情を表現する方法を学んだのだと思います。
その他、うれしいとき、不安なとき、悔しいときなど、そのときの表現(主に表情や態度でから「感情が動いたんだな」と分かりやすく感じるようになっています。
その子のペースに合わせてことばを伸ばすために
発達にはその子なりのペースがあります。
大切なのは、その子の歩みに合わせて、ちょっとだけ大人が手を引いてあげて(リードしてあげて)、一緒に歩んで行くことです。
それが、発達を促すために一番大切なことです。
では、その子の現在地や、その子のペースをどうやって知れば良いのか?
発達検査や専門家の指導は簡単に受けられるものではありません。
そんなときに、オススメしたいのがコチラの本です。
専門知識がなくても分かりやすく、”コレができたらコレを意識して関わってみて”といった発達の道すじに沿った具体的な関わり方が分かるのでオススメです。「ことばの力を伸ばしたいけど具体的にどうしたら良いんだろう?」と悩んでおられる方にもとても役立つ本ですので、よければ手にとってみてください。
この本は、おーくんへの関わりにもたくさん参考になっています。発語に関する課題は難しいですが、理解に関する力は、2歳以降の課題を日常の中で取り入れています。「走る」「つかまえる」「片付ける」といった”動作に関することば”を遊びや関わりの中で理解するための工夫がとても役立っています。
今回紹介した本については、コチラの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
おーくんもたくさん参考にしながら、今できることに取り組んでいこうと思います!