ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
この4月からおーくんは小学生になるのですが、就学先を“特別支援学校”に決めたということを以前の記事でまとめました。
決めるまでの本当にたくさん悩みました。
最終的な判断が100%納得したものであったのかと言われると、「そうではない」が素直な気持ちです。
それはなぜなのか
最終的に特別支援学校に決めるまでに考えたことや思っていたこと
をまとめてみたいと思います。
うこうこの率直な考えと希望
まず、おーくん父であるうこうこがどんな考えと希望だったのか?について記します。
うこうこの考え
特別支援学校の進路先も選択肢にあったので、早めの意思決定が必要でした。
そのため、年長の夏時点における全体的な発達の様子を評価しました。
言語表現能力、言語理解能力、視覚認知能力、手の操作性と作業能力、対人関係への意欲とスキル、集団活動への参加の質、生活自立スキル、学習への意欲や集中持続力、体力などについて、うこうこによる独自評価を行いました。
それらの評価からの結論は、
「特別支援学校と特別支援学級の間にあり判断は難しいが、若干、特別支援学級よりの方向性だと考えられる。あとは保護者の意向次第である」
と評価をしました。
課題はたくさんありましたが、教科学習への意欲があること、ひらがなや数に関心があって一部理解していること、筆記作業が得意で机上課題への取り組みが良くできることを考えると、学習に取り組む姿勢としての土台はあるところを重点的に評価をしました。
特別支援学校での体験では、学年主任の先生から「活動参加や机上課題は良くできていたので支援学校では勿体無いかも」という評価をいただき、後押しをいただいた感覚でした。
うこうこの思い
そして、僕の素直な希望としては
「できれば、地元小学校の支援学級が良い」
が本音でした。
- 何事にも前向きに取り組もうとする姿勢があり、同年代の子たちの姿を見て取り入れようとする姿勢を成長に活かしたい。
- 姉のあーちゃんが通っているので安心。
- 自宅から徒歩10分の近さなので、登下校やお迎えも行きやすい。特別支援学校だとバス通学になり時間によっては仕事の調整をしなくてはいけない。
妻のまーくも僕の考えや思いには同意してくれていました。妻は「なるべく安心できる環境で楽しく過ごしてほしい」という思いを大事にしていて、進学先の判断はとても迷っていました。
ちなみに、以前紹介したおすすめの書籍にあるワークシートでは、父母の回答は共に「特別支援学級への進学」に当てはまる点数でした。
ではなぜ、特別支援学校に就学先を決めたのか?
ターニングポイントは小学校の見学と就学相談でした。
小学校見学で感じた傷つきと不安
小学校の見学は、僕は参加できずに妻がついていきました。
特別支援コーディネーターの先生(以下特Co)が色々と説明しながら知的障がいの支援級を案内してくれました。
- 「ここの子たちは原級に戻る時間になったら一人で戻っているんです。自分で考えて動いています」
- 「周りの子たちと話し合って活動しています」
といった知障クラスの子たちができていることを中心に話されていました。
それらはおーくんが一人ではできないことばかりでした。
妻のまーくは
『みんながこんなふうに生活している中であなたの子はできるんですか?』
と突きつけられているように感じ、思わず泣けてきてしまったと言っていました。
話を聞いて、僕も同じ気持ちになりました。
そして、姉のあーちゃんの授業参観に行ったときのことを思い出しました。
学校体制の不安
あーちゃんのクラスには支援学級に在籍している子がいました。
参観日にその子はクラスの子と一緒に活動したことの発表をしていました。そのグループ発表では決まった位置に立って自分の番には大きい声でしっかりと発表をしていました。最後に、クラス全員で歌を歌う場面になりました。立ち位置は決まっておらず自由でした。そのためか、その子は大きく元気な声で笑顔でフラフラ歩き回って歌っていました。終いにはいお母さんのところに行き膝の上に座って歌っていました。
その子のそのような様子を見て
立ち位置決めてあげるといった構造化の支援があれば落ち着いて元気よく歌える子なんじゃないか?
と思ったこと思い出しました。
特別支援教育は何も支援学級のみで行われるものではありません。原級でも支援が必要な子がいれば支援学級を利用していなくても特別支援教育に基づいた指導や支援が行わわれます。でもそのような状況があるならば、
- 学校全体での特別支援教育体制はどうなっているのか?
- 支援学級と原級とで支援について共有されないなど充分に機能していないのではないか?
- そうだとしたら何かあったときに調整のキーパーソンとなる特Coを信頼して相談できるのか?
と疑問が出てきたのです。
そんなことを考えていると
- おーくんがもしこの学校に入学したら、同じような気持ちにさせられてしまうのではないか?
- そうなったら、まだ自分の気持ちを言えないおーくんはどうするんだろう?どうなってしまうんだろう?
そんな不安な気持ちが大きくなっていきました。
就学相談の場で
進学先の決定のための就学相談の場には父母の二人で参加しました。
妻は小学校の見学がショックだったようで「特別支援学校にする」と決めていました。
僕も「8割方特別支援学校」と決めていました。残りの2割は、就学相談の様子で最終的に決めようと思っていました。
結末の決まったシナリオを進む
自治体の就学相談担当の先生(以下就担)が中心に話を進めていきました。
就担「おーくんの最近の様子や今後についてお家の方はどうですか?」「ではお母さん」
と話をふりました。妻が答えていることを聞きながら僕は『何をどう言おうか』と考えていました。妻の話が終わったので、『よし。これは言っておいたほうが良いな』と待ち構えていたのですが、
就担「じゃあ次は、園の先生の方からはどうですか?」
僕『えっ!?』
僕が話をする番は回ってきませんでした。
この時点で、
『この場は、じっくり保護者の話を聞いて対話をしながら決めていくものではないんだな』
と感じました。それにしても失礼でしょ!と心の中で叫んでいました。
それから、園の先生が話をした後で、就担が「切り替えはどうですか?」といくつか質問していきましたが、全て”おーくんの課題となるところ”でした。前述の父の評価で重視した”学習への意欲と土台が揃ってきている”という観点についてはほぼ話題に出ませんでした。おーくんの成長や良いところは最初の前置き程度に確認されたぐらいでした。それでも特別支援学校の教育相談の先生は「ほとんど話せなくても友達とやりとりしながら上手に遊べていました」とおーくんの強みを語ってくれました。しかし、就担が流れを戻すように働きかけます。
就担「園の先生に聞きますが、それは他の子ともできますか?」
園先生「特定の子が多いです」
就担「切り替えが難しくて流れについていけないことが多いと。色々な子と関わることが課題であるとなると小学校の特Coの先生はいかがですか?」
特Co「小学校では〜〜(見学の際に聞いたようなこと)。なので、疲れることも多いでしょうし、ついていくことが大変になってしまうかもしれないですね」
就担「元教員として色々な子たちを見てきましたが〜〜」と自分の経験を持ち出してきて特Coの意見を後押ししました。
ここまで聞いていて、無意識だとは思いますが、最初の僕の意見を言う番を飛ばしたりしたのは、
“特別支援学校が望ましい“というシナリオのゴールに向かってスムーズに話を進めたいんだな
と率直に思いました。
当然、事前に関係者同士である程度の方向性は確認されているはずですので、口を挟む人はおらず、スムーズにシナリオ通りに進んで行ったように感じました。
最終的に判断を決めたやりとり
就担「では、今までの話を聞いて、お母さんお父さんは進学先をどうお考えですか?」
妻「安心できる場で楽しく生活して欲しいので、私は特別支援学校でお願いしたいと思います」
僕「特別支援学校なら安心して生活できるのは間違いないと思います。体験の際に先生から「よくできている。支援学校ではもったいないかもしれない」とお言葉をいただき嬉しい反面、とても悩みました。そして、小学校の見学の様子について妻から話を聞きました。おーくんの個に応じて支援をしていただけるというよりも、常に周囲の流れに必死についていかないといけないんだなと感じました。それでは辛い生活になってしまうのではないかと思います。でも小学校の支援学級はそういう場であるということなんですよね。それであれば、特別支援学校でお願いしたいと思います」
僕は特Coに特別支援教育をどう考えて実行しているのかを突きつけました。
特別支援教育とは、子どもの教育的ニーズに基づいてその子の特性を踏まえて適切な支援や指導を行うことであって、特Coの立場でありながら学校の都合しか示されていないということを。結構キツイことを言ったつもりでした。
妻の気持ちを傷つけたことに一矢報いたい気持ちもありました。そして、障がいのある子を支援する仕事をしている立場としてのちっぽけなプライドもあり、「これだけは言っておきたい!」と思っていました。その返答次第では、特別支援学級への進学も諦めきれないと伝えていたかもしれません。
案の定、僕の発言を聞いて特Coが話し始めました。
特Co「本当にお父さんの仰るっとおりなんです」
その一言で全てが決まりました。
特Co「小学校では一人に合わせて付き添っての対応は難しいんですよね。原級での活動にも参加しないといけないですし、おーくんにとってはついていくことはとても大変なことかもしれないですね」
最後まで、特別支援教育として何ができるのか?について何も示されませんでした。「突きつけられた」ことに熱意と責任が感じられる回答でもありませんでした。
率直に『このような学校にはおーくんを安心して預けられないな』と思いました。
就担も特Coの意見に同意するような反応でした。
上記の思いを率直に主張して意見を聞くという選択肢もありましたが、今後お世話になるだろう特別支援学校の先生もいるし、お世話になってきている園の先生もいるので、それ以上追求はしませんでした(そんな度胸もありません)。
こうやって、僕の“おーくんの進学先の決断”が成されました。
今はどう思っているのか?
この記事を書いているのは、卒業式を目の前に控えた3月の上旬です。
今現在どう思っているのかというと、
これで良かったかは分からない。地元の小学校に保育園の友人たちと行くという選択肢に未練がないかといったら「全然ある」
が正直なところです。
普段の生活の中で
「こんなことができたなら小学校行けたんじゃね」
と思うこともあります。
ただ、親が決めた選択肢に向き合って頑張っていくのはおーくん自身なので、決めたからには親として精一杯サポートしていきたいと思います。
Bestな選択なんて決める段階で分からない。僕たちにとってBestだと思ってもそれが叶う環境を選択できるわけでもない。ならば、おーくんが将来「良かった」と思えることがひとつでも多く経験できるように、Bsstを尽くせば良い。
と思う今日この頃です。
新しい環境で、おーくんらしさを発揮して、たくさんの人と繋がりながら、楽しく成長していってくれるいいなぁと思います。



