ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
ダウン症おーくん、年長になり早いことに2ヶ月が経ちました。
そんなおーくんですが、先日、
トイレトレーニングを終了しました!
日中はパンツで過ごしていて、おしっこやうんちが出るときは自分で“トイレに行く!”とジェスチャーで訴えます。
今までは、訴えずに漏らしてしまったり、訴えてもギリギリすぎて間に合わず漏らしてしまったりしていましたが、ここ最近、失敗することがなくなりました。

両手でお股を押さえて足をバタバタが”トイレに行く!”のジェスチャー
6月に入って姉のあーちゃんが胃腸炎になったのですが、次におーくんが胃腸炎にかかりました。下痢の症状が出始めたときも、”トイレ!”としっかり訴えてトレイに行き排泄できました。
排泄の感覚がいつもと違っても、自分で対処できるようになったのだと思います。
そのような経緯を踏まえて、トイレトレーニング終了としました!
取り組んだのは典型的なトイレットトレーニング
おーくんが取り組んだのは、いわゆる基本的なトイレットトレーニングです。
- トイレに関心を持ってもらう(トイレの環境を調整する)
- トイレに一緒に行って排泄の経験をする(”できたぜ〜”を上手く演出する)
- 排泄の経験を少しずつ広げる(トイレでオムツの中で排泄→オムツの中で便座に座って→…)
- 決まった時間にトイレに連れていき、便座に座って排泄できたという成功体験を作る
- 決まった時間でトイレに行くことを、集団場面(保育園や幼稚園等)の中でも支援してもらう(他者への関心や模倣を活用し友達と同じ行動をとる動機付けを高める)
- まずは、オムツやパンツの上でも「出た」ことを伝えられるようにその子ができる表現方法の定着を図る。
- 排泄の予兆を感覚として感じられるようになるのには発達の個人差が大きいため気長に考えつつも、「出そう」を表現する方法を検討しておき定着を図る(モジモジ→「おしっこ出そうなの?」と確認しながらその表現方法を大人が見せる→排泄成功⇨表現手法が少しずつ子どもに学習経験として入っていく)。
ざっくりとまとめるとこんな感じでしょうか。
社会性や対人意識が弱かったり、こだわりが強かったりするタイプの子にはその子に適したやり方を検討する必要がありますが、知的障がいが主体(軽度〜中程度)の子であればオーソドックスなトイレットトレーニングで対応できることが多いと思います。
その他の重要なポイントとしては、
失敗をネガティブな体験にせずに、成功体験を良いものだと演出し、子どもの動機づけ(やる気)を高めていくこと
が大切だと思います。細かく整理すると以下のようになります。
- 失敗しても親は怒りすぎたりせずに『習得には時間がかかるもの。生理的反応だからしょうがない』と唱えながら対応する
- 成功したときには『1回の成功でも大きな1歩』と捉えてしっかりと褒めてあげること(褒める時のことばは簡潔に、身振り手振りの非言語を大きく使う)。
おーくんがトレーニングを開始したときに取り組んでいたことは以下の記事にまとめてありますので、そちらも参考にしてみてください。

排泄の自立度合いは就学先の選択を考える上でひとつの指標となる
自治体によって変わることもありますが、
自分で排泄ができるかどうか?
は小学校の就学先を検討する上でひとつの大きなテーマでもあります。
ある自治体では、ある親御さんが地元小学校の支援級を希望を伝えたところ小学校の先生から「排泄までつきっきりで個別対応はできないので、もし漏らしてしまっても着替え等の対応は保証できません」と言われて困ってしまったということがありました。
逆に、「トイレは休み時間ごとに促していきます。もし失敗してしまっても着替えを用意していただければ対応をします」「トイレまで付き添って対応します」と言って支援してくれたという事例もありました。
特別支援への理解、特別支援体制、インクルーシブ体制、そして学校のリソース(資源)の総量は、地域によって、学校によっても全然違います。そのため、排泄(に限らず他の自立面も含め)についてはしっかりと相談していく必要があります。
まとめ 〜ひとつの発達課題でもクリアできたことは大きな成長〜
排泄に限らず障がいのある子の子育ての全体に言えることことですが、
- その子の発達状態を確認する
- 具体的な取り組みを意識する
- 気長に考えながらコツコツ実行する
は障がいのある子の子育てに要求されるポイントであると思います。
①と②の情報を知るには支援機関や支援者につながることや自分から情報を取りに行かないといけないため、そういった親御さんの行動が必要になります。
これだけでも結構しんどい!
そして、③については、気長にとは思っても見通しがないと不安だし、親の余力も一定ではなく変動する中でコツコツ実行するのもめちゃくちゃ大変!ですよね。
ここらへんのことは支援者目線だと軽視されがちかなぁ〜と思います。
実際に、僕自身も障がいのある子をもってすごく実感したところなんですよね。
なので、排泄の自立が獲得されたということは、大きな成長であると同時に、親御さんの関わりの成果が実った瞬間でもあるわけです。
排泄って絶対毎日ありますので、上手く対応できなかった時もあれば、疲れてて手を抜いてしまった時もあったかもしれません。それも全部ひっくるめて、親御さんの関わりの成果なのだと思います。
ということで、
おーくんにバンザイ!
僕と妻にカンパイ!