ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
子育てには嬉しさや楽しさもありますが、同時に色んなストレスもあります。
赤ちゃんの子育てのストレスで多くのママやパパを悩ませるのは
“赤ちゃんの夜泣き“です。
ダウン症おーくんも夜泣きが大変だった
うちのダウン症おーくん、ダウン症のお手本のようによく寝る子でした。
生後7ヶ月くらいまでは夜はぐっすり寝ていて、朝7時ごろに機嫌よく起きるという感じで、全く困らななかったのです。
しかし、生後8ヶ月頃から、少しずつ夜泣きが始りました。ひどい時には、1時間ごとに夜泣きを繰り返す感じになってしまいました。
妻のまーくは睡眠が満足に取れず精神的にかなりヤバかったと思います。
1冊の本に出会い実践したら、2日で改善した!
そんな時、なんとかならないかと色々調べていたら、ある1冊の本に目が止まりました。
それが『ノーベル賞×睡眠科学 赤ちゃん寝かしつけの新常識』ソフィアアクセルロッド著 です。
この本は、2020年の12月に出版されたかなり新しい本です。そして、最新の科学的な根拠に基づいた対応が紹介されていて、巻末に引用した文献や参考となる文献が解説付きで記載されている点からも、科学的に信頼できる本です。
この本の帯には「寝かしつけ、夜泣き、早朝起きが全て解決!」「1ヶ月後にはひとりで寝つき7時間以上眠れるようになります」と書いてあります。
実際に、本の内容に基づいて対応を変えてみたところ、おーくんの夜泣きはたった2日で改善しました!
実際の事例として、睡眠の問題が2日で改善した事例が載っているのですが「そんなことないでしょ〜」と疑いつつ読んでいましたが、実際にそれは目の前で起こったのです!!
少なくとも4〜5時間は寝るようになり、夜泣きをしない日もみられるようになりました。寝かしつけに授乳を必要としたり、抱っこを必要とすることは無くなりました。
ダウン症おーくんの夜泣きを改善させたポイントを紹介
本で紹介されていた全ての方法を実践したわけではなりません。というのも、最初からたくさん実践すると大変なこともあり、重要と思われる2つのポイントから少しずつやっていくことにしました。
ポイント① 生活のリズムを再調整する
まず、赤ちゃんがどのくらいのお昼寝の時間と睡眠時間が必要なのかを確認しました。
18ヵ国の子ども約7万人の大規模な研究が行われていて、月齢や年齢ごとの平均睡眠時間が調査されています。この本の中に、その調査の結果が、見やすいグラフで紹介されています。生後間も無くから6歳までのデータがグラフ化されています。
そのグラフを参考に、現在のおーくんに必要な睡眠時間を確認しました。何時に寝て何時に起きるのがベストで、お昼寝は何時間までが良いのかを決め、次に授乳のタイミングを決めました。
ちなみにおーくんは夜8時半に授乳し寝かしつけ、夜中12時に授乳し、朝7時に起きる、というスケジュール設定をしました。このスケジュールの見直しだけでもかなり効果があるのではないかと思います。
ポイント② 夜泣き時の対応のルールを守る
夜泣きが始まったらどのように対応するかについて、明確なルールがあります。要点だけまとめると、
- 夜泣きが始まったらすぐに対応せず少なくとも90秒は待つ
- 2〜3分あやしたら、夜泣きがおさまっていなくても離れる
この❶と❷を繰り返すのが基本的なルールです。
おーくんの場合は、❶では90秒以上待っていました。❷では2〜3分ほど背中をさすったり手を握ったりしてあやした後、2〜3分ほど離れていました。
難しいのは、『親(特にお母さん)が、泣いている子どもを落ち着いて見守れない、ソワソワしてしまったり、何かしてあげなくてはと思ってしまう』ということだと思います。
これは親としては当然だと思います。この点についての解決策としては
- 「子どもに適切なタイミングで適切な方法で関わるのが親としての最も重要な役割である」と自分に言い聞かせる。
- 父親などに協力してもらう。
が考えられます。うちは、妻が精神的にかなり参っていたので、後者しか道は残されていませんでした(うこうこは頑張りましたよ〜><)
できるところから始めてみる
カウンセリングの技法で解決志向アプローチというものがあるのですが、悩みや問題が改善されない時に行うと良いとされるルールというものがあります。
それは『うまくいっていないのであれば、何か違うことをせよ』です。
寝つきや夜泣き等の問題が改善されず、維持されているのであれば、小さいことからでも何か違ったことをすることで、悪循環に変化がもたらされる可能性が高まります。その”何か違ったこと”をこの本の内容からできることを探して実践するだけで、改善の可能性はより高くなると思います。
まとめ 〜心理学的にも信頼できる内容でした〜
実は、夜泣きへの対応として、心理学の分野でも”行動療法”という手法の有効性が指摘されています。
小児の行動性不眠症(寝しぶりや夜泣き等)には,行動科学的なアプローチが有効であり,特に消去法と睡眠の予防的親教育の効果は確実視されている。
羽山順子,津田彰(2011).小児の睡眠問題に対する行動科学的アプローチ 久留米大学心理学研究,10:150-158. より一部抜粋
消去法や予防的親教育に効果があるとされていますが、この2点はまさに今回紹介した本の内容にほぼ一致すると言っても過言ではありません。しかもかなり分かりやすく、具体的な方法が解説されています。
ダウン症の子に限らず、子育て中で夜泣きに悩んでいる方はたくさんいると思います。そんな方には、この本は救世主になり得るぐらい実用的かつ効果的な本であると言えます。
うちのダウン症おーくんが改善したように、全てを実践する必要はないかもしれません。ポイントは”生活リズムを再調整する””90秒と3分ルール”の2つで、それらを実践するだけでも大きな効果があると思います。
心理師(士)としてもお勧めできる本になりますので、赤ちゃんの夜泣きの対応で悩んでいる方はよければ手に取ってご一読していただければと思います。