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心理師って何ですか?に答えます!【おーくんパパの仕事】

ご覧いただきありがとうございます、おーくんパパのうこうこです。

ダウン症おーくんの日々の様子やブログの記事について、Instagram(アカウントはこちら)にも投稿しているのですが、ありがたいことにダイレクトメッセージで感想や質問をいただくことがあります。その中で、僕の仕事である心理師って何ですか?”“どんな仕事なんですか?との質問をいただくことが何度かありましたので、まとめてみたいと思います。

僕が仕事ではどんなことをしているのかを知っていただく機会にもなると思いますので、興味のある方は覗いてみてください。

心理師(士)とは?

心理師(士)とは、心の健康に関する悩みや問題に対して、心理的な支援を行う専門家のことです。

対象となる年代や領域も幅広いです。乳幼児から老年期の人まで、ほぼ全ての年代の人が対象です。発達の検査や相談に応じたり、精神疾患のある方への心理療法をしたり、職場復帰への支援を行ったり、触法少年の心理分析や支援をしたり、終末期にある患者さんの心理的支援を行ったりと、医療だけでなく、教育、産業、福祉、司法など、多くの領域で活躍しています。

心理師(士)の主な職務をまとめると

  1. 心理的支援を要する人の心理状態を分析する(心理検査等)
  2. 心理的支援を要する人の相談に応じ、援助や助言を行う(カウンセリング、心理療法等)
  3. 心理的支援を要する人の関係者と連携を図り、助言や指導や援助を行う
  4. 心の健康に関する知識の普及のために、研究や教育、情報提供を行う

と分けることができます。心理検査やカウンセリングのイメージが強いかもしれませんが、近年は他職種との連携や心の健康を崩すこと予防するための取り組みが重視されています。

そのため、心理師(士)は専門的な知識や技術が必要とされるため、仕事をするには資格が必要となることがほとんどです。

心理の資格について

心理の資格には、国家資格民間資格があります。

国家資格とは国の法律に基づいて証明された資格のことです。医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などがありますが、心理の国家資格は「公認心理師」といいます。大学や大学院で指定のカリキュラムを履修し、国家試験に合格することで資格を取得できます。第1回の試験が行われたのが2018年ですので、最近創設されたばかりの資格です。

民間資格とは、団体が独自の審査基準を設けて試験を行なって認定する資格です。心理の民間資格には、学歴と経験が必要な資格と、そのような条件が必要なく各団体が定めている講座を受講し条件を満たすことで取得できる資格の2つの種類があります。その中でも、学歴と経験が必要な資格は、大学院卒業レベルを求められることが多く、専門性の高い資格であるといえます。

代表的な資格の区分と種類については以下のようになっています。

国家資格 民間資格(学歴+経験が必要) 民間資格(学歴等の条件なし)
公認心理師 臨床心理士 メンタル心理カウンセラー
臨床発達心理士 メンタルケア心理士
学校心理士 プロフェッショナル心理カウンセラー

心理の資格について興味がある方は、Brush up学びサイトさんに詳しくまとめられていますのでそちらも参考にしてみてください。

心理師なの?心理士なの?

『心理師(士)』と記載していたため、「どういうこと??」と思われた方もいらっしゃると思います。

この表記には理由があり、国家資格である公認心理師の場合は”師”を使うためです。公認心理師は名称独占資格であるため、国家資格を取得していない人は『心理”師”』という名称は使えません。僕は、公認心理師と臨床心理士を取得しているため、心理師(士)と記載していたのです。ちょっとややこしいですよね。

心理師(士)として働くには?

心理師(士)やカウンセラーとして専門機関で働く場合は、国家資格か民間資格(学歴+経験)の資格を取得していることが条件になっていることが多いです。特に、医療機関で働く場合は、公認心理師または臨床心理士がほぼ必須となっています。

うこうこが働く領域とその内容について

心理師(士)は多領域で働き、多様な職務があることを上述しました。最後に、僕が心理師(士)としてどのような職務を行なっているのかをまとめたいと思います。

僕は、以前は教育の現場でスクールカウンセラーとして働いていました。小学校から高校まで、児童生徒や保護者のカウンセリング、先生へのコンサルテーション(対応を一緒に考えること)などを行なっていました。

そして、現在は、医療機関に所属し、障害のある子や家族への心理的支援を行っています。主には発達障害の子が中心ですが、身体障害のある子やダウン症などの障害がある子への心理的支援も行っています。前述した職務の区分にまとめると

  1. 分析→発達検査、知能検査、心理面を評価する検査
  2. 相談→悩みや困りごとの相談、学校や家庭での対応の相談
  3. 連携→他の職種との連携、地域の支援機関との連携(支援会議など)
  4. 研究や情報提供→研究、研修の実施(教育と、職員のメンタルヘルス支援など)

という感じになります。

最近、精神医学や心理の世界では「トラウマ」が大きなトピックになっています。トラウマは心の健康の幅広い領域に関連することがわかってきており、発達障害との関連も大きです。そのため、トラウマ治療の専門的技法を学び実践することが増えています。

まとめ

心理師(士)とはどんな職種なのか、少しでも関心がある方に参考になればと思い、まとめてみました。

あわよくば(笑)、僕が発達や心理学的な観点から情報発信している背景を知っていただけたら…との思いもありました。心理学は統計学を使ってデータを詳細に分析する科学的な学問なんです。そのような長所を活かして、きちんとした科学的な根拠や効果が証明されている情報発信をこれからも意識していきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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