ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
12月が少し過ぎて寒さが本格化してきた頃、ダウン症おーくんの体調に異変が起こりました。
インフルエンザの予防接種の2回目に連れて行ったところ、接種前の検温で38度の熱が。何度か測っても同じような結果になり、その日の予防接種は中止することになりました。そのときのおーくんはいつもと変わらない元気な様子でした。
翌日の午前中、熱は平熱まで下がり元気にしていたので『たまたまだったかな?』と思っていたら、午後から熱が急激に上がり39度台に!鼻水と咳も出始めてしまいました。次第に、おーくんがぐったりするような感じになってしまったので、解熱用の座薬を入れて様子を見ていました。
しかし、翌日も熱は高いまま。もしや…と不安になりながら受診したところ、コロナは陰性。発疹はあっても手足口病の感じではない。おそらく風邪だろうとのことでした。
しかしその後、通っている保育園でヒトメタなんちゃらウイルスが流行っているとの情報が。
あまり聞いたことなかったので、調べてみました。
ヒトメタニューモウイルスって?
- 2001年に発見された比較的新しいウイルス
- RSウイルスの遺伝子に類似したウイルス
- RSウイルスの流行は秋〜春、ヒトメタは夏先まで流行することがある
- 症状は、発熱・鼻水・咳
- 重症化すると喘息や肺炎のような状態になる
- 1度感染しても免疫は獲得されないため再感染する(ただし重症化は少なくなる)
”RSウイルス”の仲間で症状もほぼ同じだと分かり、
「マジで!?大丈夫!?」
って思いました。
ダウン症の保護者の皆さんなら、『RSウイルスは”危険なヤバイやつ』というのはご存じのところ。ダウン症の乳児は、RSウイルスに感染すると重症化しやすいため、重症化を予防するシナジス注射の保険適用になっています。それくらいダウン症の乳児にとってはやばいウイルスです。
ただ、ヒトメタニューモウイルスとRSウイルスは症状は似ていても、免疫の反応は異なることが海外の研究では示唆されています。
そして、RSウイルスは0歳から1歳にかけてかかることが多いと言われていますが、ヒトメタニューモウイルスは1歳以上の子がかかることが多いと言われています。
もし、症状が疑われたら、医療機関にて検査キットを使って調べることができますが、保険適用の条件があり、「6歳未満の子どもで、画像診断によって肺炎が強く疑われる場合」のみとされています。つまり、症状が強く出ていて、CT等で肺炎の兆候が出ていないと、検査をして診断を確定することができない、ということになります。
そして、治療に関しては、RSウイルスと同様に、このヒトメタニューモウイルスも特効薬や治療薬はないため、対症療法を行うしかありません。
そんなヒトメタニューモウイルスですが、現在、季節外れの流行がみられていると言われています(Yahooニュースより)。
おーくんのその後
高熱が続いたおーくんですが、ダウン症のフォローをしてもらっている病院に問い合わせて聞いてみたところ
「ヒトメタニューモウイルスが園で出ているならその可能性も考えられるが、対処方法はあまり変わらない。症状がひどくならなければ安静にしていれば良い」
とのことでした。
そのため、意識状態とけいれんには十分注意を払いながら様子を見ることにしました。
4日目ぐらいから発熱は治まり、1週間で鼻水以外は元気になりました(ヒトメタニューオウイルスに感染した場合、軽症であれば症状は4〜5日で治ることが多いようです)。
しかし、鼻水は治るまでそこから1週間かかりました。中耳炎を心配していましたが、ならずに済んだのでひと安心。いやー長い戦いでしたが、大事にはならずによかったです。
まとめ
今回の体調不調は、ヒトメタニューモウイルスによるものか分かりませんでしたが、もし感染が疑われる場合は、ダウン症の子にとって気をつけておいた方が良いと思います。
ダウン症の子にとってRSウイルスやヒトメタニューモウイルスのような呼吸器感染は重症化すると危険です。
ネットで調べてみると、ダウン症のお子さんでヒトメタニューモウイルスに感染し入院治療を受けられた方もいるようです。
なかなか予防は難しいと思うので、発熱・鼻水・咳の症状が出た場合は気をつけて様子を見ていきたいと思います。そのような症状だと、現在ではまずコロナが疑われると思います。そこでもしコロナ陰性であったとしても「コロナ陰性だから大丈夫」と思い込まずに、注意深く様子を観察しながら医療機関と相談していくことが大切だと思いました。
体調を崩しやすい時期だと思いますので、皆さんもくれぐれも体調の変化には気をつけていただければと思います。