うこうこまーく!
ダウン症おーくんの子育てブログ
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“指差し”を正しく理解すれば子どもの社会性は伸びる!【前編:指差しの基礎を理解する】

ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。

1歳6ヶ月になり、ダウン症おーくんが指差しをするようになったことを先日の記事で紹介しました。

ダウン症おーくん 1歳6ヶ月の様子 〜コミュニケーション面で大きな成長あり〜ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。 2歳までの折り返しを過ぎて、今月でおーくんは節目の1歳6か月を迎えました! ...

その記事の中で、“指差し”は発達の上ではとても重要な行動である、と説明しました。

指差しは子どもの色々な力を伸ばすと言われています。そして、最近の研究から、指差しに対して大人がどのように反応するかが重要であることが分かってきました。

そのような点を踏まえながら、“指差しがなぜ重要なのか?”“子どもが指差しをするようになったら大人はどのような対応を心がけたら良いのか?”について解説していきたいと思います。

長文になってしまったため、前編→指差しの基礎理解と、後編→指差しの重要性と関わりに活かす方法に分けました。簡潔にまとめられず申し訳ありませんが、とても重要な発達の観点になりますので、最後までお付き合いいただければ嬉しいです。

指差しの基礎を理解しよう

指差しとは

指差しは、子どもが大人と注意を共有しようとする動作です。

興味や関心をもったり気持ちが動いたりした対象を、近くにいる大人に知らせて共有するために指差しを用います。また、指差しは、「あれ見たい」や「あれとって」のように、要求を伝える手段としても使われます。

気づきや気持ちを共有したり、要求を伝えたりする手段として、ことばが使えなくても動作でそれらを可能にする重要な手段です。

定型発達の子で、言葉が十分に出ていない12ヶ月頃から指差しを行うようになると言われています。

指差しの発達

指差しを獲得するまでには、発達の流れがあります。

①指差しに反応をする

まずは、周囲の大人が使う指差しに反応するようになります。大人の指差しに対して、以下のような流れで注目する様子が変化していきます。

  1. 指差しを行っている”大人”に注目する
  2. 大人がする指差しの”指先”に注目する
  3. 指差しで示されている”対象”に注目する

といった流れに沿って、次第に指差しで示している対象に注目するようになっていきます。また、視野内にあるものから、視野の外にあるものを指差ししたときにも反応するようになりまっていきます。

指差しをしなくても大人が視線で見ている先を追えるようになることを共同注視といいます。大人が見ている視線の方向を見ようとすることが6ヶ月頃にできるようになります。そして、視線を追うだけでなく、大人が見ている視線の先(視野の内)にある対象に共同で注視できるようになるのが12ヶ月頃と言われています。さらに、視野の外への対象にも注目することができるようになるのが18ヶ月(1歳半)頃と言われています。

②指差しをする

指差しへの注目ができるようになってくると、今度は自分で指差しをするようになっていきます。

最初は、指差ししている対象が不明確なこともありますが、次第に対象が明確になっていきます。

そして、「ねぇ、あそこに○○あるよ!」「見て!あれすごいよ!」と指差しの対象を共有しようとする気持ちが明確になってきます。その様子の代表として“交互凝視”が見られるようになります。交互凝視とは、指差しを向けた対象とそばにいる大人に対して、交互に視線を向けることをいいます。同じ対象に対して親と注意を共有できているかどうかを確認するかのように対象と親を交互に見るようになっていきます。

さらに、指差しが高度になると、注意を向けるように促すことに加えて、意図が含まれる指差しをするようになります。

  • 「見て!そして、あそこに連れてって欲しい」
  • 「見て!そして、あれをとって欲しい」

といったように『〜して欲しい』が強く込められた意図を持った指差しを使うようになっていきます。要求表現として指差しをする姿が見られるようになっていきます。

まとめ

前編として、指差しの機能や獲得までの発達の流れについて解説しました。

指差しが重要な行動であることはよく知られていても、指差しの発達の流れや段階に応じた機能があることはあまり知られてはいません。

そのため、指差しの形だけを教えようとしたり、大人が指差しする姿を見せることが大切と知っていても視野の外の対象ばかりを指差していて子どもが注目できていなかったり、と子どもの発達段階に応じた関わりになっていない場合もあります。だからこそ、発達の観点における基礎的な理解が重要になってきます。

次回の後編では、最近の研究結果を踏まえながら、なぜ指差しが重要なのか?と、普段の関わりの中でどのように活かしたら良いのか?について解説していきます。科学的な根拠に基づいた理解と、実践的かつ具体的な対応の方法について解説できるように頑張ってまとめてみたいと思いますので、是非、そちらもご覧いただけたら嬉しいです。

よろしくお願いします。

参考文献

  • 発達を学ぶ小さな本 白石正久 クリエイツかもがわ
  • 育ちのきほん 神田英雄 ひとなる書房
  • 社会的認知の発達科学(発達科学ハンドブック9巻) 日本発達心理学会 新曜社
この記事を最後までご覧いただきありがとうございます。

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