ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
何らかの障がいがあったり発達の遅れが疑われるお子さんは、現在の発達の状況を知るために、発達検査や知能検査を受けることが多いと思います。
発達検査や知能検査を受けると、現在の発達がどの程度なのかを、DQ(発達指数)やIQ(知能指数)といった数値で示されます。
数字というのは、直感的に捉えやすく分かりやすいという良さがあります。
しかし一方で、その数値が全てであるように感じてしまう側面もあります。
そのため、検査結果の数値が子どもの全てを表しているように感じてしまい、結果が思わしくないことで大きく落ち込んでしまう方も少なくないと思います。
それだけ、子どもを思う気持ちがあり、同時に、不安や心配を抱えているからだと思いますが、その気持ちを数字はダイレクトに揺さぶることがあるのです。
しかし、そもそも
“DQやIQって何なのか?”
その数値の意味を何となくでも理解できているでしょうか?
検査の数値は何を測定しているものなのか?何は測定できていないのか?その限界は?
といったことは、きちんと説明されることが少ないのが現状だと思います。数値の意味が分かっていなくても、数字の具体性という“魔力”によって“何となく分かったような気になってしまう”ことに気をつけなければいけません。
というのも、
検査の結果が示す数値が子どもの発達や知能の全てを表しているかのように捉えてしまい、検査結果の数値だけで間違った判断がされてしまう
ということが起こっています。例えば、検査の数値だけを見て
- 「通常学級での生活は無理」
- 「特別支援学校に進むべき」
- 「(日常生活で大変なのに)検査の数値は良いから大丈夫でしょ」
と判断されてしまったり、検査の数値やそのバラつきを見ただけで
- 「この子は発達障がいです」
と言われてしまったりすることが実際に起こっています。
そのため、詳しく理解する必要ありませんが、発達検査や知能検査の数値の意味や検査の限界について、ある程度「そういうものなんだ」と知っておくことが役立つと思います。
ということで、
今回含めて全3回の記事に分けて、発達検査や知能検査の
- 結果の数値の意味
- 検査の限界
- 良い検査報告かどうかの見極め方
といったことについて、なるべく分かりやすく解説していきたいと思います。
少しでも知っておくだけで、検査結果の数字の魔力に振り回されてしまうことも避けることができると思いますので、次回以降の内容もチャックしていただけると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。今後も役立つ情報などを発信していきますので、応援していただける方は、↓の応援クリックをしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。