ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
生後7ヶ月になるダウン症のおーくんですが、生まれた時と比べて体はとても大きくなりました。生まれた時は骨と皮しかないような体だったのが、今やちぎりパンのような腕や足に成長しました。
一方で、相変わらず体全体はフニャフニャしています。これはダウン症特有の筋緊張の弱さや筋力の弱さからくるものです。特に、体幹が安定しないため、座位姿勢をとらせてもすぐに地面にべにゃ〜と崩れてしまいます。
そのことについて、理学療法や作業療法の先生に相談したところ、体幹の安定に重要なのは腹筋を鍛えることだと教えてもらいました。乳児は、背中の筋肉に比べお腹の筋肉が弱い傾向にありますが、筋力が弱いダウン症の乳児は特に顕著だそうです。
ダウン症乳児の腹筋の鍛え方
そこで、日常の中でできる腹筋の鍛え方について教えてもらいました。腹筋を鍛えるには、お腹を軸にして、上半身を起こすか、下半身を起こすかのどちらかが主になりますが、子供の場合は、下半身、主に足を上げる状況を作ることです。
おーくんは現在、教えていただいた方法に加え、書籍等の情報を参考にしながら3パターンの姿勢を使い分けて練習に取り組んでいます。その3パターンについて紹介しますので参考にしてみてください。
足を上げて保持する姿勢
姿勢保持の際、おーくんは画像のような授乳クッションと微調整用のエイリアンのぬいぐるみを使っています。その他、タオルやクッション類でも代用可能です。
まず、足を上げて保持する姿勢です。足を上げておく姿勢をとり、その姿勢を固定するためにクッション等を使いますす。
授乳クッションのサイドのクッション部分がうまいことおーくんの横腹あたりを支えてくれるため、寝返らずに安定します。若干足が浮くぐらいまでお尻を上げるように調整します。
この姿勢をとりながら手遊びや足遊びを行います。少しの間、遊んでいてもらいたい時は、手に玩具を持たせてこの姿勢を取っていてもらうこともあります。
足を上げて手で触る姿勢
次に上げた足を手で触ることができるようにする姿勢です。
画像では、体勢が崩れないように両足で挟んで固定して、手で骨盤を持ち上げるように補助しています。骨盤なのでお尻より気持ち上の方になります。骨盤を浮かせる補助をしてあげることでお腹が丸まり、足が動かしやすくなり、腹筋を刺激しやすくなります。
このような感じで、足が胸の上にくるぐらいの位置を意識します。理学療法士向けの書籍では、ダウン症乳児の腹筋の鍛え方としてこの姿勢が紹介されていました。補助して練習→姿勢をとるまでは補助し、少しずつ補助を無くしていく→自分で足を蹴り上げ骨盤を上げて手で足を掴めるようになる、という流れになるように練習すると良いと記載されていました。
足そのものを上げる練習をする姿勢
最後は、足を上げて腹筋を鍛える姿勢です。
クッション等を用いて頭、上半身、お尻までを地面から上げ、足裏が地面に着くように姿勢をとります。
そこから、足先を刺激したりして足を使って遊びます。そうすることで足が持ち上がり、お腹の筋肉を刺激する形になります。大人でも、仰向けで寝ている姿勢で足を浮かせる姿勢はかなり腹筋にきますので、長時間は避けるようにしています。
まとめ
腹筋の鍛え方について、3パターンの姿勢を紹介しました。ダウン症の子にとって、腹筋はとても重要です。寝返りや起き上がり等の姿勢移動、姿勢の保持、そして全体的な体幹の安定につながり、正しい姿勢獲得には欠かせない力になります。そのため、できるところから日々取り組んでいくくことが大切です。
そして、取り組む上で最も重要なのは、”楽しみながら練習すること“です。反応の良い玩具を手で持って遊びながらとか、音楽に合わせて体操をしながらとか、楽しみながら練習していくことが何よりも大切です。自分の苦手なことに日々継続的に取り組むことは大人でも大変ですからね(うこうこもできる自信がないw)
以上、ダウン症の乳児の腹筋の鍛え方でした。最後までご覧いただきありがとうございました。