ご覧いただきありがとうございます、うこうこです。
毎月の発達の様子をまとめてきましたが、1歳では最後の回となりました。
今回は、いつものように発達の3観点からまとめてみるのですが、観察した様子だけでなく発達検査の結果も加えて、現在の発達の様子について考えたことをまとめてみたいと思います。
①体の発達
左足が外向きに開きやすいところはありますが、平地での歩行はかなり安定しました。
そのため、次の段階である上り坂や下り坂を歩く練習をしています。
以前は体幹が不安定になり登れなかった坂も、少しずつ登れるようになってきました。
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坂の歩行も良い感じになってきたので、最近はちょっとした段差を登る練習をし始めています。
なるべく小さい段差から、手繋ぎで実感をつかめるように練習を継続していきたいと思います。
②目と手の発達
指先の力がついてきたため、持っているものを取り上げようとしても強い力で中々離さないことが増えてきました。
「これはボクの!取らないでよ!」と言わんばかりに怒ります。自我の成長ですね。
また、指先の力がついてきたことで、チャックの開け閉めをマスターしました。
ゆえに、リュックとかバックとかを開けて漁りまくっています。「どこから持ってきた?」とびっくりするぐらい、彼は今”盗賊”を極めようとしています。
さらに、ペンにも興味を持ってきていて、”何か書ける”ものであることを理解してきています。うちは、妻のまーくが色んなペンを集めるのが好きなのですが、隙あらば手に取ろうと目を光らせています。
ついこの間、僕がいつも着ているアウターの袖に汚れがあるのを発見。よく見たらマジックの殴り書きでした。犯行現場は見ていませんが、おそらく犯人はあの盗賊です!
といった感じで、指先の力がついてきたことと、物を道具として使うことの理解も広がってきている様子が感じられます。
③ことばの発達
発語が出てこないだけでなく、音のバリエーションも中々広がりが見られていません。
顔の部位や体の部位について、言われた部位を指差すこと(「お口はどこ?」など)もまだ難しいです。
そんな中、楽しんで見ることができる絵本が増えてきています。
絵本を読みながら、「○○はどれ〜?」と聞くと、指差しして教えてくれます。間違っていることもありますが、物には名前があることを理解してきているのだと思います。まずは、ことばの理解を促していくために、「これは△△だね〜」と実物をその名前を一致させることを目的に、積極的に名前を伝えていくようにしていきたいと思います。
発達検査の観点から発達段階についてまとめてみた
2歳の節目を前に、現在の発達の様子を確認するために、2種類の発達検査を独自に実施してみました。
①新版K式発達検査
(検査道具が使えないので玩具で代用して評価した結果です)
体の発達 | 1歳1ヶ月 |
---|---|
目と手の発達 | 1歳3ヶ月 |
ことばの発達 | 1歳1ヶ月 |
全体の発達指数(DQ)は61との数値になります。1歳11ヶ月の子の平均的な発達を基準とすると、6割程度の発達ペースであると考えられます。
医療機関で実施してもらった1歳時の結果と比較すると、発達指数は下がっています。つまり、同年齢の子の平均的な発達のペースよりも、ゆっくりなペースであり、発達の遅れが開いてきているといえます。
②遠城寺式乳幼児発達検査
運動 | 移動運動 | 1歳3ヶ月 |
手の運動 | 1歳5ヶ月 | |
社会性 | 基本的習慣 | 1歳3ヶ月 |
対人関係 | 1歳3ヶ月 | |
言語 | 発語 | 9ヶ月 |
言語理解 | 1歳3ヶ月 |
運動面や社会性の面では、1歳3ヶ月程度の発達段階であると考えられます。2つの道具を使って遊ぶことができていることや、手の使い方などの微細な運動は割と得意であることが結果にも反映されています。
一方で、ことばの発達において、ことばの理解とことばの発語の間で差が出ていることが分かります。
“ことばの発語が遅れているが、それと比べてことばの理解の方が進んでいる”
ということは、ダウン症の子だけでなく、知的障害の子や自閉症スペクトラム(ASD)の子などにもみられることがあります。まずは、ことばの理解を伸ばしていくことが大切ですので、
- 実物と一致するように物の名前を伝えていく
- 関わりの中で、擬音語や擬態語(どんどん、キラキラ等の表現)を意識して使っていく
という対応を心がけていきたいと思います。
また、おーくんの場合は、発語と比べて対人関係の発達についてが進んでいるため、遊びを通してやりとりを楽しく感じられる経験を増やしていくことが発語につながっていくと考えられますので、やりとりを意識しながら一緒に遊ぶ機会を積極的に持つようにしていきたいと思います。グループ療育や集団生活場面(保育園等の生活環境)での刺激や経験も役に立つ可能があるので、4月から保育園に通うことができるのも発達においてプラスになっていく期待が持てます。
まとめ 〜現在地からの次の一歩が重要〜
今回は、1歳代最後ということで、発達検査の結果を踏まえて現在のおーくんの発達の様子について整理してみました。
改めて結果を考察してみることで、今後の関わりの方向性を確認できたと感じています。
発達の検査は、数字が明確に出ることは良いのですが、”現在の発達段階だけを示されて終わ”ということも少なくありません。しかし、重要なのは現在地を知ることだけでなくて、“次の一歩をどう踏み出していくのか”です。
このブログを始めてから、毎月、おーくんの発達の様子をまとめてきたのも、現在地を確認することで次の一歩を考えるためでもありました。それがおーくんとの関わりに活かされ、発達を促すことに役立ったと実感しています。
来月には2歳になります。
発達のペースは同年齢の子と比較してゆっくりであることが顕著になっているので、1ヶ月の間での成長も感じられることが少なくなっていくかもしれません。
ただ、どんな小さな変化でも、おーくんにとっては現在地から次に進むための大きな一歩です。だからこそ、なるべく見逃さないようにしてきたいですし、そうあれたら良いなと思いっています。
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